中西呉服店STAFF 廣瀬貴之

<廣瀬 貴之 入社4年>
―中西呉服さんに入社して何年くらいですか?

現在25歳で、入社して4年くらいになります。以前は介護関係の仕事をしていましたが、僕自身実は高校のとき家政科で和裁を専攻していて、単純ですけど浴衣が自分で縫うことができるからこの業界でもやっていけるかな?と思って転職して今があります。高校の時の専攻の中に「介護」もあり、料理や和裁もできるようにしてもらいました(笑)地元は淡路島ですが、中西呉服のことは知りませんでした(笑)

―裁縫できて料理ができて、介護もできるなんて
 「モテ男子」の要素ばっちりですね!

そんなことないですよ!!

―具体的な仕事の役割は?

営業ならびに販売業務に携わっています。営業は電話勧誘がメインになります。毎月開催されます4日間の展示会に向けての営業活動を中心に業務が動いています。実際の業務比率で言えば、営業7割、展示会3割位の割合になります。展示会自体は月に2回開催される時もあります。その他は店頭での業務になってきますね。

―今の仕事の魅力って何ですか?

元々着物に関する知識もなければそんなに関心もありませんでした。自分の成人式の時に「女の子は振袖着てるなぁ」って思うくらいでした(笑)。入社してから日本の文化や和装に対する見方が変わってきました。和装ってこんなにいいんやって。和装はその人や家族の「人生の思い出」になることができますから。そこに自分たちが携われる喜びが何よりの魅力かと思います。
この様に今は思えていますが、この気持ちになるまでは色々と迷いもありました。でも何よりチャンスを社長が下さり、そのチャンスや自分への課題を乗り越えたからこそ本当の喜びや魅力に触れることができました。そこまでチャレンジしなければ、何も知り得ずに辞めてしまうことになってしまったかもしれません。

―仕事の喜びはどこで感じますか?

まだ本質に触れていませんが、今の自分の中ではお客様から「君で良かった」と言っていただけた瞬間や、「ありがとう」と言っていただけた瞬間です。この言葉をいただけるまでは本当に大変で、何より着物の知識も無いわけですから聞かれたことに対して明確に答えることすら出来ない状態でしたから。おまけに4年前は20歳そこそこですから、信頼していただくこと自体が奇跡みたいなものでした。お陰様で一杯失敗させて頂きましたけど。(笑)何とか支えてくださった先輩たちから着物の知識を習ったり、何より展示会が自分を成長させてくれました。

―仕事を通して大切にしていることって何ですか?

この商品を買ってもらおうとか、何とかこのお客様と良い関係性を作りたいと思う前に、このお客様のお役に立たせて頂きたいと思えるようにならせて頂くことを大切にしています。販売手法として買っていただくようにもっていかないといけないのはわかるのですが、前面にそういう気持ちが出ないように心掛けています。

―そんな考え方は、社内での研修で培っているのですか?

そうですね。具体的に仕事に役立つことも研修で学びあいますが、どちらかと言えば「人間力」といったところにフォーカスをあてて研修が開催されます。最初に教えて頂いたのか「躾(しつけ)三則」というもので、1.挨拶 2.返事 3.後片付け(後始末) といった本当に小さな子供に教えつけるような事を今なおこの職場では教え続けています。まず自分から率先して「挨拶」させて頂き、先輩やお客様から言われたことにきちんと「返事(返答)」させて頂き、店の売場などをいつも整理整頓させて頂き後片付けさせて頂く事を最初に教えられます。この研修は外部から講師を招くのではなく、社長自身が私たちに研修をしてくれます。そこから始まり、現在では「唐草研修プロジェクト」という名の研修システムが昨年からスタートし、選ばれた社員が社長に教えてもらった事を社員に教えるというプロジェクトが始まっています。教える側に立つことで、自分が本物にしていないと伝わらないですし、聞いてるだけなのが本来一番楽ですからね(笑)このプロジェクトは必ず月終わりに1回全体朝礼の後に開催されています。各店舗から代表社員が参加し持ち帰り、他のスタッフに教えるというかたちで行っています。社長自身が学んできたことを私たちに全て無償で提供頂けるのは本当にありがたいですし、勉強になります。

―この研修で社内に変化は出てきましたか?

やはり教える側にまわっている社員の変化が一番感じられます。営業成績の結果として明確に現れてきましたし、何よりも暗かった社員が明るく活き活きとしています。これも全て人前で話す訓練の賜物です。

―これからの夢は?

まずは店長になることですね。その後僕自身は総務部の財務戦略の方に進みたいと思っています。新店舗出店などに財務の観点からみて会社をサポートさせて頂きたいと思っています。そのことを通して呉服店の無い地域などに出店させて頂き、和装文化を継承しながら広げていきたいと思っています。

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